タクシー運転手 約束は海を越えて
最終更新:2022/11/6
21980年に市民・学生らによるデモ隊と当時の戒厳軍部隊との衝突で多数の死傷者を出した韓国の光州での実話を元に作られた映画です。タクシー運転手マンソプ役を韓国の名俳優ソンガンホが演じ、潜入取材を試みたドイツ人記者ピーター役を戦場のピアニストなどで知られるトーマス・クレッチマンが演じています。最初はタイトルからふんわりした物語なのかと思ってゆったりと観ていました。しかし話がっ進むにつれもの凄い展開になっていきます。こんな事が実際に起きていたのかと絶句しました。韓国に全く興味の無い方にもぜひ観てほしい作品です。作り物とは思えないリアリティーさが本当に凄いです。平凡なタクシー運転手があることから光州に行きこの事件に関わっていく物語なのですが色々な感情が沸き起こりました。私自身、この映画の様な光景を全く知らないのでとても衝撃的でした。将来のある学生や子供を持つ父親、母親など老若男女問わず沢山の方が犠牲になっていました。戒厳軍部隊が沢山の市民を暴行したり発砲したりと本当に悲惨でした。ラストまで観て、報道というのはは大切なものなんだと思いました。光州で起きていたことは光州以外の韓国国内では一切報道されておらず、光州以外の人達は全く知らなかったのです。ネタバレになりますが最終的にマンソプとピーターその他色々な市民の力でこの事件を報道することができ沢山の人に知れ渡ることになりました。そこまでの沢山の出来事をぜひ皆様に観て頂きたいです。